良質な空き家を見つける方法
空き家活用を行なっているblueto(ブルート)の代表 吉岡です。
bluetoでは、現在、桃山ノイエ・島津ノテラス・甲山ノイエの3件の空き家を所有し、運営を行なっています。
空き家を購入するには結構時間がかかるものですが、
僕の場合は、3件の空き家の購入を決断したのは、内覧して5分以内の即決でした。
普通は、中古住宅の購入に関しては、物件調査から始まり、そこでの住まい型のイメージをして、初めての内覧から早い人で一週間から十日、時間のかかる方で半年程度かかりものです。
しかし、ある判断方法で空き家の購入に瞬時に至る方法があります。
その空き家を所有に至った経緯を話しながら、空き家のチェック項目を紹介したいと思います。
桃山の家 初めての空き家活用
初めてのbluetoでの空き家活用物件でした。
実はこの物件の購入が一番時間がかかりました。
まぁ 土地・建物の売買なんてそうそうあるものではないですから慎重になります。
まず、チェックしたところは、屋根の瓦です。
瓦がずれていないか、棟瓦が水平か、古い瓦を使用して劣化していないかを外から確認。
ここは、まずまずの状態でOK!
次のチェックは水廻りです。
キッチン・お風呂・トイレ等を確認
普通に生活する上では使用可能と判断。ここもOKでした。
そして、環境のチェックです。
まず、自分が住みたいと思える環境かが重要だと思います。
建築のプロとしてやっている以上、自分がお勧めできない物件は紹介しづらいのですが、桃山ノイエは、網野の街並みが一望できるくらい景色がよく、爽やかな風が吹き、日当たりも抜群でした。
ここなら自分でも住みたいと思える環境に惚れて、その場で購入を決めました。
島津ノテラス 全く購入する気は無かったのに。。
空き家活用第二弾の島津ノテラスでは、まったく空き家を購入する気のない状態でのスタートでした。じつは、近くで、違う空き家の内覧を予定していたのですが、その空き家が、内覧前日に他の方での購入が決まり、急遽、島津ノテラスを見せてもらうことになりました。
お目当の空き家を見ることができずに、気分が落ち込んでいたのを覚えています。
しかし、島津ノテラスを内覧した時も入った瞬間に即決でした。
まず、この物件は屋根の瓦がしっかりと改修をされていたことと、建物の構造体の基礎・土台が改修をされていました。それを見て、この家はあと20年は十分に持つと判断。
また、ちりめんを織るために機工場が併設されており、その機工場を上手く使えば、きっとコミュニティスペースになるはず、たくさんの人が集える家になると想像できました。
甲山ノイエ
この物件に出会ったのは、2016年9月
またまた、不動産屋さんの紹介で、空き家を見る機会があり、内覧させてもらいました。
いつもどおり、屋根瓦の状態はまずまずでしたが、
家の周りは長年空き家だったのか、草のボウボウの状態でした。
しかし、古い建物ですが、不思議と柱と梁は真っ直ぐのままでした。
(床や建具など構造材以外は虫や獣にやられてボロボロでしたが)
この家は、普通に見ると本当にボロボロで人が住むというよりは、
獣が住むような空き家でした。
でも、きっとリノベーションして再生をすれば、良い住まいになっていくと確信しての即決でした。
2017年の2月現在は再生中ですが、すでに元所有者さんがびっくりして、あまりにも綺麗になっており、感動しておられるほどです。
この物件も日当たりがよく、生活する上では環境が良いので、僕自身が住みたいくらいだと思っています。
空き家のチェックはプロ目線と暮らし目線
僕のように建築士目線で見るなら、まずは屋根の瓦と構造体をチェックします。
そして、水廻りや耐震確認をしていくのですが、そこは素人さんはチェックが難しいので、僕のようなプロに任せましょう。
一番大事なのは、直感で、あなたが好きだと思える環境かということです。
友達を呼んで食事会ができるなぁ、
畑ができるスペースがあるから野菜を作りたいなぁ、
窓を開けて眺めの良い景色を見ながらゆっくりくつろぎたいなぁ
そんな妄想をして、あなたが暮らしたいと思える家なら迷うことはありません。
建築のことは、僕たち建築家がリノベーションすれば解決します。
しかし、環境のことは、あなたとの相性なので、そこは自分を信じましょう!
自分の好きな場所なら迷うことなく、自分らしいライフスタイルの実現を目指しましょう。
それが暮らしのリノベーションの第一歩です。
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